（かぶとへは にしのおいわけ やまとみち）
「西の追分」は、関宿の西端にある東海道から大和（奈良方面）に向かう街道が分かれている場所です。
「大和道」は大和（今の奈良県）へ向かう街道の意味で、関宿西の追分で東海道から分かれていました。
関宿を出て最初の宿が加太宿で、 関宿と同じく三重県亀山市にあります。大和道は加太宿からさらに西へと進み、加太峠、伊賀国を通り越えて大和国に至ります。
さて、大和道は、都が奈良にあった頃は都から東国へとつながる大切な街道で、鈴鹿峠が開かれるまでは大和道が「東海道」でした。
西の追分の道の分かれ目には、「題目塔（だいもくとう）」と言われる石碑が立っています。この石碑には大きく「南無妙法蓮華経」と彫られていますが、その下を見ると「ひだり いが やまとみち」とあり、道しるべとしても利用されていたことがわかります。
つまり、関宿西の追分は、奈良へと続く大和道の出発点ということになります。
そこで、「続く七七」は「奈良へと続く 道の始まり」です。
『関宿かるた』続く七七
「加太へは 西の追分 大和道
奈良へと続く 道の始まり」
より詳しくお知りになりたい方は、
「“関宿”まちなみ・町家暮らし」へ。
「関宿西のおさえ “西の追分”」