むくもとへ さんぐうかいどう おおとりい
「参宮街道(さんぐうかいどう)」とは伊勢神宮に向かう街道のことです。関宿の東追分では、東海道から参宮街道が分かれています。東追分から伊勢神宮外宮(げくう)までは約15里(約60キロメートル)ありました。
「椋本(むくもと)」(津市芸濃町椋本)は、関宿東追分から津江戸橋(つえどばし)へ向かう参宮街道の最初の宿場です。
「大鳥居」とは、東海道と参宮街道との分かれ目である東追分にある“一之鳥居(いちのとりい)”と呼ばれる鳥居のことで、江戸時代の後半頃にはすでにありました。
伊勢神宮は、この東追分からはまだ遠いのですが、伊勢神宮を参拝す人々に、この場所が東海道からの分かれ目であることを示す目印として建てられたものです。東海道を通って伊勢神宮に向かう旅人は、東追分でこの鳥居をくぐり南に向かいました。
この鳥居は、20年に一度建て替えが行われており、現在の鳥居は平成27年(2015)に建てられたものです。伊勢神宮では20年に一度、すべての建物を新しく建て替える“式年遷宮(しきねんせんぐう)”が行われています。東追分の鳥居には、伊勢神宮内宮(ないくう)宇治橋(うじばし)東詰にあった鳥居の旧材が用いられており、宇治橋東詰の鳥居は、内宮正殿(ないくうしょうでん)の棟持柱(むなもちばしら)に使用されていた木材で建てられています。つまり、鳥居の木材は関宿も含めて60年間使用されることになります。さらに、平成7年(1995)の阪神淡路大震災からは、関宿にあった鳥居の旧材が生田神社(いくたじんじゃ)(兵庫県神戸市)に渡されています。
そこで「続く七七」は
「神宮目指し くぐる旅人」
(じんぐうめざし くぐるたびびと)です。
『関宿かるた』続く七七
「椋本へ 参宮街道 大鳥居
神宮目指し くぐる旅人」
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「“関宿”まちなみ・町家暮らし」へ。
「参宮の道しるべ “東の追分”」
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「伊勢神宮ゲートウェイ ”東追分一之鳥居」