み「明王の 姿麗し 愛染堂」

みょうおうの すがたうるわし あいぜんどう

 「明王(みょうおう)」とは、「関の地蔵(せきのじぞう)」として親しまれている関地蔵院(九関山宝蔵寺地蔵院)にある「愛染堂(あいぜんどう)」に安置されている「愛染明王(あいぜんみょうおう)」のことです。「愛染明王」は”縁結び”や”家庭円満”をつかさどる仏様として信仰を集めています。

 「愛染堂」は、関地蔵院の本堂の正面左手奥にある小堂で、現在の本堂が建てられるまでは地蔵院の本堂でした。「愛染堂」(寛永7年(1630)建立とされる)は、同じく境内にある本堂(元禄13年(1700)建立)、鐘楼(寛永21年(1644)建立 )とともに、国の重要文化財に指定されています。

 関地蔵院の「愛染明王」は、年に1度、8月26日にだけ御開帳される秘仏です。御開帳の日には「愛染明王」のお姿を拝するため多くの参拝者でにぎわいます。

 「愛染明王」の御開帳と同じ8月26日には、一年の健康や家内安全を祈願する「大護摩祈願祭(おおごまきがんさい)」が行われます。境内で丸太を積んで護摩を焚き、火が弱まると修験者や信者がその上を渡る「火渡り(ひわたり)」が行われます。 大護摩祈願祭は1年に2回あり、2月18日にも行われます。

絵札 関地蔵院愛染堂

そこで「続く七七」は、
「年に一度の 祭り待ちわび」
(ねんにいちどの まつりまちわび)
です。


『関宿かるた』続く七七

「明王の 姿麗し 愛染堂
 年に一度の 祭り待ちわび」